文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月23日2 分神社の効能声をかけていただいた大三島での撮影が順調に終わり、時間があったので帰りがけに大山祇神社に行ってみた。この神社は全国的にみても格が高い神社だそうで、このような離島にも関わらず大変立派な社殿をもっている。もう夕方だったのでお参りの人はまばら。掃き清められた山道には傾いた夕日が静...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月16日2 分小さな機能美の世界機械いじりが存外楽しい。きっかけはクルマを新しく購入したことだった。買ったあと何となくエンジンルームを眺めると、エンジンやパイプやケーブルが整然と詰まっている。なかなか美しいな、と思った。20世紀初頭、建築家のルイス・サリヴァンは「機能は形態に従う」と言った。つまり、ペンギ...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月9日2 分猪革のルームシューズ大三島にJishacというレザー・クラフト工房がある。やっているのは重信幹広さんと瑠依さんの夫婦。しまなみ海道の島々で深刻になっているイノシシは、畑をやっている人には共通敵である。芋やカボチャを食い荒らし、ミミズなどを狙ってそこかしこをメチャクチャに掘り返すからだ。その皮を...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月2日2 分大坊氏の焙煎を勉強しにしまなみ海道・大島の千々木大介くん(こりおり珈琲)に誘われて、高松までコーヒー焙煎の勉強に行ってきた。弓削島から出発し、しまなみ海道の大島バスストップで千々木くんをピックアップ。妻の真紀と次男の航平をあわせた4人旅。高速道路をひた走り、合計2時間半ほどで高松に到着した。講習...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年1月25日2 分美しい炎に出会う薪ストーブを導入して2シーズン目を過ごしている。着火し、うまく火を大きくしていくのにも慣れてきた。初めはなかなか難しい。冷間状態から火をつけるにはコツのようなものがあって、木が燃える理屈がわかったうえでそのコツをつかむと、スムーズに火が焚けるようになる。イメージ通りに火が広...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年1月19日1 分ランの効能数年 前から、弓削の駅伝大会への出場を誘われて参加している。去年は仕事で出られなかったけれど、もう今年で3回目になる。毎年誘ってくれるのが岩城島の後藤氏。彼は僕と同い年でフルマラソンをサブスリー(3時間以内)で走るほどのツワモノだ。僕の方はといえば、若い頃長距離走はわりと得...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年1月12日2 分コーヒーの向こうへ先日、「Beyond Coffee」というタイトルのイベントに登壇させていただいた。愛媛大学社会共創学部の山口先生企画のイベントで、一般市民や学生に向けてコーヒーをめぐるいろいろなことを学ぶきっかけになればというものだった。与えられた役割は進行役。僕もコーヒー焙煎をしている...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年1月5日2 分帰る場所2020年代が始まった。気持ちとしては去年までと変わらないけれど、自分が何か社会に貢献できる小さなことを積み重ね、新しい試みにもチャレンジしていきたいと思っている。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 年末年始、島は人口がずいぶんと増え、他県ナンバーの車から降りた親子連れ...
文と写真: Shuhei Miyahara2019年12月29日2 分世界は明日も美しく見えるかずっと心配していたことだったのだけれど、このあいだ眼科で「あなたは緑内障ですね」と診断された。視野が欠けていく病気で、いちど欠損した視野は回復しない。僕のようなド近眼の人は特になりやすいらしい。昔から、眼底の形状から君は緑内障になりやすそうだから注意せよ、と言われ続けていた...
文と写真: Shuhei Miyahara2019年2月1日1 分松山アーバンデザインセンター 竣工写真愛媛の県都、松山のまちづくり拠点として設置された「松山アーバンデザインセンター」が松山市湊町から花園町に移転し、リニューアルオープン。街区整備が行われた花園町と呼応するように、人通りを引き込むようなエントランス。長い路地のようなギャラリースペース。クランクした奥には多目的に...
文と写真: Shuhei Miyahara2019年2月1日1 分瀬戸内国際芸術祭公式アプリ コンテンツ岡山県・香川県にまたがった島嶼部エリアで2019年に行われる「瀬戸内国際芸術祭」の公式アプリ。このなかのいくつかのコンテンツについて撮影と執筆を行なった。コンテンツのひとつは「香川の建築」。建築撮影や執筆経験を活かして、高松市内の古建築からモダン建築まで紹介。アートを鑑賞し...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年12月6日3 分LOGを訪れる世界的に有名なインドの建築家ビジョイ・ジェイン氏が率いる建築集団「スタジオ・ムンバイ・アーキテクツ」。彼らがインド国外で初めて取り組んだというので話題の「LOG」が尾道にオープンする。運営する「ディスカバーリンクせとうち」の大西マネージャーのご厚意に甘えて、地元向けの内覧会...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年12月3日2 分三脚を分解清掃この週末、松山に行っていて昨日帰ってきた。松山にはよく行っているのだけれどいつもクルマなので、今回のように電車を使うのは初めて。今治から松山に向かう列車はときどき海沿いを走り、線路と海のあいだを縫うように走るクルマたちを追い抜いていった。天気は気持ちよく晴れて、車窓には青い...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年11月10日2 分おだやかな循環11月に入り秋らしさが深まってきた。日中はまだあたたかい日が続いているけれど、着実に木々の葉は色づき、日没が目に見えて早くなっている。今年の梅雨前に自宅のリノベーションで導入された薪ストーブが、ようやく先日火入れ式をむかえた。リノベ工事で余った廃材と去年切っておいたウバメガ...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年10月31日1 分松山の保育園愛媛県松山市にできた保育園の竣工写真撮影。さまざまな形・色の出窓をもつ楽しいファサードが子どもたちを迎えてくれる。これは、遊び心ということももちろんだが、子どもたちの多様性を受け入れるのだという園の確かな意思表明のようにも感じられる。...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年6月6日2 分「いい道具」論薪ストーブを導入したのに合わせて、自分で薪づくりをするべく斧を買った。いくつかのメーカーを検討し、実際に手にとってみたなかで、グレンスフォシュ・ブルークスというスウェーデン製のものを選んだ。 圧倒的なつくりの良さにほぼ即決。何しろ美しい。つくり手の愛情や仕上げの丁寧さ、素材...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年2月12日1 分敷瓦を探しに淡路に行ってきた。目的は桑沢デザイン研究所の大先輩、山田脩二さんに会いに。第一線の建築写真家から淡路に移住し瓦焼きになった脩二さんは、僕にとっての憧れの人だ。その自由な生きかただけでなく、木や土、炎といった自然と共存する暮らしかたにも、とっても共感する。...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年2月6日1 分薄い板、時間の厚み屋根瓦と土、それに杉皮が取り除かれた屋根に登ってみた。屋根の下地になる野地板を観察してみると、瓦と土と杉皮が引き受けきれなかった雨水によって、部分的に分解が進んでいた。最近になって長雨で少し雨漏りがするようになっていたけれど、これまで重い屋根を支えてよく家を守ってくれていた...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年1月26日3 分100年先へ。今回のリノベーションの主な命題は、100年先に田坂家住宅(313)を残すこと。それから、Kitchen 313のお客さまにより豊かな体験を提供すること。私たちにとって大きなチャレンジです。 1. 母屋の屋根瓦を更新し、築100年の古民家をさらに100年残せるようにします。...
文と写真: Shuhei Miyahara2018年1月23日2 分床下をあけてみた大工の隅田さんは、大変だけどけっこう楽しい現場に当たってしまったにちがいない。 「居間にはむかし掘りごたつがあったはず!」という妻の情報を聞いて、ひとまず調査をしてみた。掘りごたつが出てきた場合それを復活させ、掘りごたつを軸にしたコミュニティ・スペースのような空間にしたいと...