文と写真: Shuhei Miyahara2020年7月27日2 分古いホグロフスを修理東京で働いていた時に買ったものだからもう10年以上経つホグロフスのスピッツ・ジャケットをずっと捨てられずに置いていた。いろんな山に一緒に行ってきた思い出を捨ててしまうようで気が引けたのだ。縫い目を防水するシームテープは剥がれて白い粉がポロポロ出てきており、フードを絞るコード...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年7月19日1 分プライベート海開き3ヶ月間取り組んできた編集の大きなプロジェクトがようやく終わって、次に始まる仕事の間にちょっと余裕ができたこのところ。次男がめずらしく海に行こうというので、今年初めて海で泳いできた。コロナの影響で島にある主要な海水浴場は公式にオープンしないこととなったが、海水浴は自己責任で...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年6月28日2 分物々交換先週末、広島・庄原へ古民家撮影に行ってきた。3月にこの建物のリノベーションが完了したときに一度撮影に入っていて、今回が2回目の訪問になる。半分仕事で、半分家族旅行の撮影行。というのも、実は撮影する代わりに家族で宿泊をさせてもらうという物々交換が成立したからなのだった。1回目...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年6月14日2 分梅雨の釣行幸運なことに、僕らが海に出た午前中だけ梅雨の中休みだった。友人に誘われて、彼の船に乗せてもらい、半日の釣りを楽しんだ。フィールドは、弓削小学校の沖合数百メートル。家の目と鼻の先と言っていい場所だ。こんなに近くで自然と触れ合える贅沢。時折夏のような日差しが照りつけたけれど、瀬...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年5月31日2 分煙突掃除我が家の薪ストーブ生活は2年目が終了。3月末ぐらいから火は焚いていなかったけれど、ようやくこの週末にシーズン最後の煙突掃除をした。室内に設置されているジョイントを外し、そこから掃除用の金属製ブラシを差し込む。ブラシを煙突内に押し上げていくと煙突の内壁に付着したススがこそぎ取...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年5月24日1 分遠隔インタビューあまり出張には行けないなかリモートなどで仕事は進んでいて、先日は生まれて初めて遠隔でビデオ・インタビューをする機会があった。Google Meetというシステムで僕も含め3人をつなぎ話を聞くというものだった。僕は原稿をまとめる役目。東京、鎌倉、弓削島。間にある距離を飛び越え...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年5月17日1 分芳しの季節ゴールデンウィークが終わってから梅雨に入るまで。僕が島の暮らしで一番好きな季節のひとつだ。理由は香り。この時期、レモンやミカン、八朔などなどの柑橘の花が一斉に咲いて、島中がジャスミンのような甘い香りに包まれる。朝起きて新聞を取りに外へ出ると、そのいい香りに一瞬立ち止まり、大...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年5月3日2 分進化の余地あり今日は一日じゅう雨。田舎だから多少外出しても三密にはならないから散歩などもあまり遠慮なく行えるのがいいところだけれど、こんな日は正真正銘のステイ・ホームだ。小3の次男があまりにもヒマでどうしようもなく、自転車のヘルメットをかぶって戦争ごっこを仕掛けてきたので応戦。お互いに椅...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年4月26日2 分コロナ雑想 III恐竜が図体を大きくしていったのは生存の戦略だった。大きな体の方が、捕食者に対する防御効果が大きいからだ。一部の植物食恐竜は実に全長40mになるぐらい大型化した。肉食恐竜もそれに応じて体を大きくしていった。しかし、一説によると、彼らは直径10kmにもなる隕石の衝突でもたらされ...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年4月21日2 分コロナ雑想 II愛媛県でもついに小学校が休校になり、うちの息子もずっと家にいることになった。ほっとくとゲームをしてるか僕の仕事の邪魔をしにくるかどちらかなので、こういう時こそ何かできないかなと思って、今日は燻製づくりにチャレンジしてみた。事前に勉強し、近くのホームセンターでサクラチップを買...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年4月15日1 分コロナ雑想 I大変な世の中になってきたなあという実感がひしひしとしている。ここ弓削島ではまだ感染者が出ておらずまだ平穏を保っている。が、これも時間の問題なんじゃないかと覚悟はしている。本当は週末にエッセイを更新するはずだったのだけれど、できなかった。洪水のように押し寄せてくるニュースやS...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年3月29日2 分ちょっとゾクゾク先日、ちょっとしたゾクゾク体験をした。広島県庄原市の山奥に新しくできた古民家宿泊施設を撮影するために、一泊二日で現地に入った時だ。近ごろは建築写真を撮るとき、星空を入れた写真を撮るようにしている。建築写真と星景とのコラボって、環境光の少ない郊外でしか撮れない。ここは周りが山...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年3月22日2 分うどんの会昼前に松山から帰ってきて、その足で友人の主催する「うどんの会」に参加させてもらった。彼の打つうどんを試食させてもらえるという楽しいイベントだ。彼は以前、香川県高松市にいたことがあって、無類のうどん好きらしい。好きが高じて自分でうどんを打つようになり、忙しい合間を縫って週に1...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年3月8日2 分シンプルな時間コロナウイルス感染者が報道されてはいるけれど極めて少ない愛媛県でも小中高校が一斉に休業となり、島にいるうちの子どもたちも例に漏れず家にずっといることとなった。政府による一連の対応の良し悪しは置いておいて、こういう時だからこそ得られることがあるのではないか。いろいろな人がいろ...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年3月1日2 分ストレインジ玄関にこんなものが設置されていた。薄い木材を縦に細く裂いたものが4の字に組まれており、先っぽにイチゴが刺さっている。なんだこれは……。犯人はもちろん、小学校2年生の次男である。一瞬、昔のホラー映画『ブレアウィッチ・プロジェクト』に出てくるような不吉なシンボルを想像したが、よ...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月23日2 分神社の効能声をかけていただいた大三島での撮影が順調に終わり、時間があったので帰りがけに大山祇神社に行ってみた。この神社は全国的にみても格が高い神社だそうで、このような離島にも関わらず大変立派な社殿をもっている。もう夕方だったのでお参りの人はまばら。掃き清められた山道には傾いた夕日が静...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月16日2 分小さな機能美の世界機械いじりが存外楽しい。きっかけはクルマを新しく購入したことだった。買ったあと何となくエンジンルームを眺めると、エンジンやパイプやケーブルが整然と詰まっている。なかなか美しいな、と思った。20世紀初頭、建築家のルイス・サリヴァンは「機能は形態に従う」と言った。つまり、ペンギ...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月9日2 分猪革のルームシューズ大三島にJishacというレザー・クラフト工房がある。やっているのは重信幹広さんと瑠依さんの夫婦。しまなみ海道の島々で深刻になっているイノシシは、畑をやっている人には共通敵である。芋やカボチャを食い荒らし、ミミズなどを狙ってそこかしこをメチャクチャに掘り返すからだ。その皮を...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年2月2日2 分大坊氏の焙煎を勉強しにしまなみ海道・大島の千々木大介くん(こりおり珈琲)に誘われて、高松までコーヒー焙煎の勉強に行ってきた。弓削島から出発し、しまなみ海道の大島バスストップで千々木くんをピックアップ。妻の真紀と次男の航平をあわせた4人旅。高速道路をひた走り、合計2時間半ほどで高松に到着した。講習...
文と写真: Shuhei Miyahara2020年1月25日2 分美しい炎に出会う薪ストーブを導入して2シーズン目を過ごしている。着火し、うまく火を大きくしていくのにも慣れてきた。初めはなかなか難しい。冷間状態から火をつけるにはコツのようなものがあって、木が燃える理屈がわかったうえでそのコツをつかむと、スムーズに火が焚けるようになる。イメージ通りに火が広...