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  • 執筆者の写真文と写真: Shuhei Miyahara

梅雨の釣行

更新日:2020年6月15日



幸運なことに、僕らが海に出た午前中だけ梅雨の中休みだった。友人に誘われて、彼の船に乗せてもらい、半日の釣りを楽しんだ。フィールドは、弓削小学校の沖合数百メートル。家の目と鼻の先と言っていい場所だ。こんなに近くで自然と触れ合える贅沢。時折夏のような日差しが照りつけたけれど、瀬戸内海をやさしく吹き渡る風が気持ちよかった。メンバーは友人・艇長の西倉くんと、今回はじめてご一緒する佐島の小林くん、そして航平。

釣りはじめてほどなく、まずは西倉くんが鯛を一匹。つづいて僕も、新しく買ったロッドではじめての釣果を得た。30cmほどの鯛。桜色の魚体に、天然の個体が持っている青いアイシャドウが美しい。航平は西倉くんに借りたロッドでぜんぜん釣れずに退屈そうだったが、小林くんが休憩するから貸してあげるわ、と借りたロッドで立て続けにアコウを2匹揚げてご満悦だった。小林くん、途中数回アタリはあるも、今日はついに釣果なく残念。こういうのは時の運だ。

航平にはなんていい勉強の場なのだろう。自然とのやりとりができるのもそうだが、同船した大人との関わり合いも貴重だ。先生と生徒じゃなく、同じ趣味を持つ友人同士のような関係性ってなかなか持てないのではないか。これも西倉くんや小林くんが子供と同じ目線に立ってくれるからなのだ。ありがたい。釣った魚は真紀が鯛飯や煮付けをつくってくれて美味しくいただいた。航平に今日の感想を聞いたら、自分用のロッドを買ってくれ、だって。いいじゃないか。知育玩具なんかを買うよりずっと価値がありそうだ。

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