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  • 文と写真: Shuhei Miyahara

古いホグロフスを修理



東京で働いていた時に買ったものだからもう10年以上経つホグロフスのスピッツ・ジャケットをずっと捨てられずに置いていた。いろんな山に一緒に行ってきた思い出を捨ててしまうようで気が引けたのだ。縫い目を防水するシームテープは剥がれて白い粉がポロポロ出てきており、フードを絞るコードのスリーブは破れ、ゴアテックスのフィルムは一部で剥離し、袖口のベルクロは千切れて留められなくなっていた。満身創痍。

タンスに保管し続けて3年ほど経過した最近、ふとFacebookでアウトドア用品を修理してくれるという店を見かけた。東京・青梅にあるこの店にFBのメッセンジャーで早速コンタクトすると、修理できそうなところと不可能そうなところを親切に教えてくれた。剥離しているシームテープやゴアテックスの生地を元どおりにするのは難しそうだけれど、山で雨具として使うのでなければまだ現役を続行できそうだった。

修理見積もりは13,000円。もうちょっと出せば新品のジャケットが買えそうだが、僕は修理を選んだ。いいものを長く使う。これが僕のポリシー。1週間ほどして戻ってきたホグロフスは袖口のベルクロが見事に復活し、フード部分のコードのスリーブを兼ねていた防水テープは新しいものが丁寧にミシン縫いされていた。こいつには冬の防寒具としてもう少し頑張ってもらおう。ダウンジャケットは暖かく軽くていいけど、厚手のフリースの上に着るこいつの「ガッチリ守られてる感」にはどうしても勝てない。

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